SKYSCAN 1275

ハイライト

0.7 m²

設置面積

置く場所を選ばない卓上型システム

16ポジション

サンプルチェンジャー搭載可能

ハイスループット分析

Push-Button

一度のクリックでスキャンから測定結果まで

品質管理およびルーチン作業に対応する簡単操作

XRM とは?(ビデオ)

簡単に分析をスタート

SKYSCAN 1275 – すべての人のための 3D XRM

卓上型のSKYSCAN 1275は、幅広いサンプルを高速でスキャンするために設計された本格的な3D X線顕微鏡です。コンパクトな形状と高速フラットパネル検出器のおかげで、結果が出るまでの時間はわずか数分。品質管理や生産管理に最適です。

SKYSCAN 1275は、高度な自動化機能を搭載しており、優れた使いやすさを実現しています。コントロールパネルのボタンを押すだけで、高速スキャン、再構成、ボリュームレンダリングのオートシーケンスが開始されます。すべての処理は、次のサンプルのスキャンと並行して実行されます。

オプションの 16 ポジションのサンプルチェンジャーを使用すれば、自動ハイスループットスキャンも可能です。

SKYSCAN 1275には3D.SUITEが搭載されています。この広範なソフトウェア一式は、GPUで加速された再構成、2D/3D形態学的解析、サーフェイスおよびボリュームレンダリングの可視化をカバーしています。

マーケットギャラリー

アディティブマニュファクチャリング

XRMを使用すると内部欠陥を可視化することができます。非破壊でサンプルの観察が可能なので、品質管理などの現場で活躍します。

医療機器

自動注射器や吸入器などの医療機器の内部構造を検証したり、ガラスバイアル瓶の密封性など、パッケージの品質を確認できます。

エネルギー貯蔵/電池

原材料の分析をはじめ、完全包装されたボタン電池やパウチ電池など、SKYSCANは非破壊での構造特性評価が可能です。

地質学/石油化学

コアと大きな岩石など、サンプルを物理的な切断を必要とせずにそのまま検査することができます。XRM は、細孔ネットワークを含む異なる密度の領域の判別が可能です。

建築材料

XRMは、コンクリート、木材、ビニール、壁板などの幅広い材料に適用できます。建築用ガラスのコーティングや塗料などの表面処理は、連続性を分析することができます。

電子部品/デバイス

XRM は、ミクロンサイズのオンチップデバイス、完全な回路基板、および完全に組み立てられた製品を可視化するために使用することができます。内部構造を3Dで表示することで、欠陥を把握し、さらなる最適化のためヒントを得ることができます。

主な機能

SKYSCAN 1275 の機能

Push-Button XRM

手動または自動でサンプルを挿入するだけで、それ以上の操作なしに完全な3Dボリュームを得ることができます。

Push-Button XRMには、自動サンプルサイズ検出、サンプルスキャン、3D再構成、3Dボリュームレンダリングのすべてが含まれています。ルーチンタスクに適し、専門家ではないユーザーでも操作は簡単です。

フルコントロールが必要な場合も、全ての機能に対応しています。

サンプルチェンジャーとの組み合わせにより、SKYSCAN 1275は24時間365日稼働可能です。

SKYSCAN 1275 の機能

サンプルチェンジャー

SKYSCAN 1275は、QCやルーチン分析のスループットを向上させるために、オプションで16ポジションの外部サンプルチェンジャーを装備することができます。

サンプルチェンジャーは、直径96mmまでの様々なサイズのサンプルに対応しています。

サンプルは、進行中のスキャンプロセスを中断することなく、いつでも簡単に交換することができます。新しいサンプルは自動的に検出され、スキャンごとにLEDがステータスを表示します。

SKYSCAN 1275 の機能

In-situステージ

材料試験ステージは、最大4400Nまでの圧縮実験と最大440Nまでの引張実験が行えるように設計されています。付属のソフトウェアを使用して、スキャニング実験をスケジュール管理することができます。

加熱・冷却ステージは、室温より30℃低い温度まで、および、80℃までの温度に達することができます。他のステージ同様に追加の設定は必要なく、ステージは自動認識されます。加熱・冷却ステージを使用することで、温度がサンプルの微細構造に与える影響を評価することが可能です。

詳細はこちら

SKYSCAN 1275
性能に妥協することなく、外部冷却水や特別な電源設備などは必要ありません。環境に配慮し、経済的なニーズに合わせて設計されています。

ヘリカルスキャン
コーンビームジオメトリ(上)は、サンプル内の水平構造を再構成するときにアーティファクトを引き起こす可能性があります。ヘリカルスキャン（下）は、スキャン時の螺旋状の軌道により、このようなアーチファクトを防止します。

アプリケーション

SKYSCAN 1275

アディティブマニュファクチャリング

一般に3Dプリンティングと呼ばれるアディティブマニュファクチャリングは、複雑な外部および内部構造を持つコンポーネントの作成を可能にします。特殊な成形や金型を必要とする従来の技術とは異なり、1点のみの試作品と、大量生産品の両方を経済的に生産することができます。また、完成した部品が意図した通りに動作するかどうかを確認するためには、内部構造と外部構造の両方を確認することが重要です。XRMでは、このような検査を非破壊で行うことができるため、部品が仕様を満たしているか、それ以上の性能を発揮しているかどうかを確認することができます。

内部のボイドに粉体が混入していないかどうかの検査
外法寸法と内法寸法の検証
CADモデルとの直接比較
単材・多材成分の解析

SKYSCAN 1275

医療機器・医薬品包装

ガラスバイアルシールの非破壊検査

パッケージングアセンブリの設計とテストは、医薬品を適切かつ安全な方法で患者へ届けるための重要な作業です。XRMは、無菌状態を維持したまま非破壊で品質管理検査を迅速に行うことができるため、生産プロセスおよび製品の性能に自信を持つことができます。

医療機器の品質管理のためのハイスループットスキャン
10 cm x 10 cm x 10 cm のサイズまで医薬品包装の完全性を調査
内部の金属およびプラスチック部品の品質と位置合わせを監視および制御
外部および内部の寸法を測定し、欠陥を検出

SKYSCAN 1275

地質

ベンタイマー砂岩の塩地殻形成 4 吸収 – 乾燥サイクル, 各サイクル後のスキャン

XRMは、小さな鉱物サンプルからフルコアサイズの大型ドリルコアまで、多種多様な地質マテリアルの非破壊による特性観察を可能にします。

粒子サイズ、開閉気孔率、接続性などの構造パラメータの定量分析
3Dでの鉱物相分布評価
in-situ機械的試験を適用することにより、試料の構造と機械的性質を相関
多孔質媒体における流体の流れ、結晶化、溶解などのプロセスを可視化

アプリケーションギャラリー

コンクリートのサンプルを通る直交する3つの仮想スライス、16 μmボクセルサイズ

炭酸塩岩の内部構造のボリュームレンダリング。右前角は仮想敵に除去されている。局所的な細孔サイズの色分け、20μmのボクセルサイズ

レモンの内部の再構成スライス（左）とボリュームレンダリング（右）、ピクセルサイズ29 µm。

携帯電話の内部構造のボリュームレンダリング、30 μmボクセルサイズ

大型コンデンサー（直径40mm）、25μmのボクセルサイズの直交スライスとボリュームレンダリング

SKYSCAN 1275 仕様

機能	仕様	特長
X線源	40 – 100 kV 10 W < 4 W で 5 μm のスポットサイズ	メンテナンスフリーの封入型X線源 QC または 4D XRM の高速スキャン
X線検出器	アクティブピクセル CMOS フラットパネル 3 MP (1944 x 1536) 75 μm ピクセルサイズ	優れたS/N比大きな視野
オブジェクトサイズ	直径96mm 高さ120mm	幅広いスキャンサイズに対応
サンプルチェンジャー (オプション)	直径50mmまでの16サンプル直径96mmまでの8サンプル	自動高スループット大小サンプルの任意の組み合わせ実際のスキャンを中断することなく、いつでもサンプルを追加/取り外し
寸法	W 1040 mm x D 665 mm x H 400 mm 重量170kg	省スペース卓上型システム
電源	100-240V AC、50-60Hz、最大3A	最小設置要件、標準電源で十分

位置、スキャン、再構築、分析

Bruker XRM ソリューションには、データの収集と分析に必要なすべてのソフトウェアが含まれます。ユーザーガイド付きパラメータ最適化を備えた直感的なグラフィカルユーザーインターフェイスは、エキスパートと初心者の両方のユーザーをサポートします。最新の GPU を搭載したアルゴリズムを使用することで、再構築時間が大幅に短縮されます。CTVOX、CTAN、CTVOLは、モデルの質的分析と定量分析の両方のための強力なソフトウェアスイートを形成するために組み合わせます。

測定ソフトウェア:
SKYSCAN 1275 – 計測器制御、測定計画および収集

再構築ソフトウェア:
NRECON – 2Dプロジェクション画像を3Dボリュームに変換

解析ソフトウェア:
DATAVIEWER – 3Dボリュームのスライスによる検査と2D/3D画像登録
 CTVOX – ボリュームレンダリングによるリアルな視覚化
 CTAN – 2D/3D画像解析と処理
 CTVOL – CAD または 3D 印刷用にエクスポートするサーフェスモデルの視覚化