METALJET D2 PLUS
METALJET D2 PLUSは実験室系において最も細く輝度の高いX線を提供し、蛋白質X線結晶構造解析および小角X線回折における要求に応えます。
IμS DIAMOND II ソース
IμS DIAMOND IIは、回転陽極の性能と空冷式密閉管システムの快適性を兼ね備えています。IµS DIAMOND IIは、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)の放射に使用できます。
IμS 3.0
IμS 3.0は最初の設計段階から回折装置向けに開発された、世界初のマイクロフォーカスチューブです。
管球
当社の管球はトップハットの形状のビームプロファイルで、中・大型サイズ(0.3~0.5 mmまたはそれ以上)のサンプルに適した十分な輝度のX線源です。
X線回折用のMETALJET D2 PLUSによって、タンパク質結晶学と小角X線散乱(SAXS)を含む現代の構造生物学において日々増大する要求を満たすために、実験室系X線源の中で最も細く、最も輝度の高いX線ビームが得られます。
その結果、METALJET D2 PLUSにより、よりサイズが小さく、より弱く回折する結晶サンプルからのデータ収集を可能にします。
世界で最も強力な実験室系X線源がさらに強力になりました:ターゲット上での250Wのパワーロード、より長い稼働時間を実現する長寿命のカソード、そしてさらにメンテナンス要件緩和され、これらのことが次世代の新しいMETALJET D2 PLUSを特徴付けています。
METALJET D2 PLUSでは、アノードに液体金属を使用することによって、従来の対陰極回転式X線源(ローテーティングアノード)の固体の金属ターゲットより高いパワーで電子線を印加することが可能になっています。その結果、従来の実験室系X線源よりもはるかに明るいX線ビームが得られます。
METALJET D2 PLUS対応のHELIOS MX光学系
METALJET D2 PLUSによって得られるような細さのX線を得るには多層膜ミラーの面間隔の生成制御における高い精度が必要で、それには技術革新が必要でした。METALJET D2 PLUSに対応したHelios MX光学系の使用により、従来のX線源をはるかに凌ぐ輝度のX線が得られます。
METALJET D2 PLUSはExcillum社との協力により開発され、D8 VENTUREの防X線ケースの中に完全に組み込まれ、接地面積の比較的小さなシステムが完成しました。ゴニオメーターに直接取り付けられ、簡単で安定的で正確なアライメントを実現しています。
D8 VENTUREのMETALJET D2 PLUSは標準でデュアルポート対応となっており、例えば生体向け小角X線散乱などのために2つ目のポートを使用することが可能となっています。
当社装置との統合の完成度の高さは、単品のMETALJETと、弊社装置に統合されたMETALJET D2 PLUSとの違いを生じさせています。
新しいインコアテック IμS DIAMOND II は、結晶学のためのマイクロフォーカス光源技術の限界をさらに押し広げます。
IμS DIAMOND IIには、2つの大きな技術革新が組み込まれています。
IμS DIAMOND II - 家族の強い遺産
2006年の発売以来、1700台以上のIμS光源が設置され、その96%以上が現在も稼動しています。このことから、IμSは世界で最も成功したマイクロフォーカス光源であり、最も信頼できる光源であると言えます。第5世代のIμS DIAMOND IIは、前世代のIμSを成功に導いたすべての操作上の利点と相まって、性能が向上しています。
IμS 3.0は設計段階から回折装置向けに開発が進んだ世界初のマイクロフォーカスチューブです。IμS 3.0を除く全てのそれ以前のマイクロフォーカスX線チューブは非破壊検査向けのX線チューブを回折計に流用したもので、そのため、回折装置向けに最適化されていません。
IμS 3.0はそのようなことはなく、全ての細部までの設計が回折向けに最適化されています。
その最適化によって、従来のマイクロフォーカスチューブに比べて少なくとも2倍以上X線強度が高くなっています。また、当社D8シリーズへの統合で装置としての安定性が従来のX線源に比べて向上しています。
何よりも、IμS 3.0は安定で、長寿命というIμSファミリーの特徴を持ち、3年の無償保証が最初から付いています。
D8 QUESTおよびVENTUREに対応し、Cu, Mo, Agの各Kα線から選択可能。
当社の管球はトップハットの形状のビームプロファイルで、中・大型サイズ(0.3~0.5 mmまたはそれ以上)のサンプルに適した十分な輝度のX線源です。CuまたはMo線源用の平板グラファイトモノクロメーターと組み合わせることが可能で、Mo線源の場合には曲面グラファイトモノクロメーターのTRIUMPHと組み合わせることが可能で、その場合、X線強度がさらに向上します。X線出力は最大3kWまで対応の電気回路を搭載し、DAVINCIコンセプトに対応して重要なパラメーターを自動でモニタリングします。
管球およびX線発生装置回路は両方とも水冷なので、空気中への放熱を最小限に抑えることが可能です。
化学結晶学で最も小さな結晶を扱う場合は、IμS 3.0, IµS DIAMOND II, METALJET D2 PLUSのような高強度の光源が利用可能です。これらの光源は、タンパク質結晶の調査にも使用する必要があります。