卓上型のSKYSCAN 1272 CMOSは、マイクロCT(Micro Computed Tomography)技術を用いた革新的な高分解能3D X線顕微鏡で、信頼性の高いSKYSCAN 1272プラットフォームに最新のX線技術を統合しています。
最新の16メガピクセル CMOS X線検出器では、優れた分解能で高いコントラストの画像が得られます。検出器の視野を広げ、X線に対する感度を向上させることで、スキャン時間を最大で1/2に短縮できます。また、1スライスあたり最大11,200×11,200ピクセルという驚異的なネイティブ分解能により、サンプルを再度スキャンすることなく3D空間の任意の部分を拡大して見ることができます。新しいClean ImageTMスキャンモードでは、開始からCTの典型的なアーティファクトを大幅に削減し、面倒な事後補正をすることなく高品質の画像を提供します。
この最高のパフォーマンスの装置が、低コストで所有できます。SKYSCAN 1272 CMOS Editionは、どのような研究室の実験台にも置くことができる卓上型で、広いスペースを占有することがありません。水冷式の冷却装置や追加のコンプレッサーを必要とせず、標準的な家庭用電源プラグだけで動作させることができます。また、業界標準の密閉式X線源はメンテナンスフリーですので、隠れたコストの発生もありません。SKYSCAN 1272には、3D.SUITEソフトウェアが付属しています。この包括的なソフトウェアによって、GPUによる再構成、2D/3D解析、サーフェスおよびボリュームレンダリングによる視覚化がカバーされています。
SKYSCAN 1272は、Genius モードによるパラメータの自動選択が可能です。倍率、エネルギー、フィルター、露光時間、バックグラウンド補正をワンクリックで自動最適化することができます。
さらに、サンプルと大型CMOSカメラの両方を光源にできるだけ近づけることで、シグナル強度を大幅に向上させることができます。SKYSCAN 1272は、カメラ位置が固定されている従来のシステムと比較して、最大5倍の速度でスキャンを行うことができます。
SKYSCAN 1272は、QCやルーチン分析のスループットを向上させるために、オプションで16ポジションの外部サンプルチェンジャーを設置することができます。
サンプルチェンジャーは、直径25 mmまでの様々なサンプルサイズに対応しています。
サンプルは、進行中のスキャンプロセスを中断することなく、いつでも容易に交換することができます。新しいサンプルは自動的に検出され、スキャンごとにLEDが 準備完了、スキャン中、完了のステータスを表示します。
ブルカーのIn-situステージは全て、システムの回転ステージ経由で自動的に通信ができるよう設計されており、ケーブル接続の必要がありません。付属のソフトウェアを用いて、スケジュールされたスキャン実験を設定することができます。
ブルカーの加熱・冷却ステージは、室温より80℃高く、または30℃低く温調することができます。他のステージと同様に、余分な接続は必要なく、ステージを自動認識します。加熱・冷却ステージを使用して、サンプルを室温以外の条件で検査し、温度がサンプルの微細構造に与える影響を評価することができます。
SKYSCAN 1272は、SKYSCAN 1072とSKYSCAN 1172の後継機で、マイクロCT骨形態測定の文献の少なくとも半分に関係しています。SKYSCAN 1272は、高分解能、ハイスループット、使いやすさの代表となっています。そのため、骨粗鬆症や関節炎から骨腫瘍や骨髄腫までの骨疾患モデル、大規模な遺伝子表現型解析にも理想的なソリューションです。
生体組織のEx vivoスキャンは、非破壊的に内部構造を可視化することのできる、非常に優れた方法です。造影剤や乾燥剤により、密度をさらに高めたり違いを出すことで、画質を向上させることができます。SKYSCAN 1272は、分解能が高く、サンプルの取り扱いが容易で、スループットが高いため、このようなイメージングに理想的なプラットフォームです。これこそが、このスキャナーを使用した多くの文献がある理由です。
マイクロCTは、植物や動物の組織の細部の内部構造の可視化に非常に優れています。スキャンする対象を傷つけたり破壊したりすることなく、密度の違いを識別することができます。そのため、動物学や植物学の分野では、SKYSCAN 1272のユーザーによる最先端を行くマイクロCTの応用が急速に増加しています。最小限のサンプル処理または無処理で、多種多様な生物を可視化し、分析することができます。
Cross-section through a kidney stone scanned at 2µm voxel size, showing different phases. (Sample provided by the Laboratory of Clinical Chemistry, University Hospital of Liège, Sart-Tilman, Belgium.
3D model of a mouse femur scanned at 5 µm voxel size, color-coded for local thickness.
Cross-section through a mouse tibia, scanned at 800 nm voxel size, showing the osteocyte lacunae.
3D rendered image of a mouse tibia, scanned at 800 nm voxel size, showing the osteocyte (blue) and vascular (red) network.
Cross-section through a mouse lung, scanned at 1 micron voxel size.
6. Stag beetle scanned at 10 µm voxel size. Sample provided by the University of Antwerp, Belgium.
Coffee bean scanned at 5 µm voxel size.
3D rendering of the internal structure of a rose flower.
3D rendering of a PLA scaffold pore network color-coded for local thickness, scanned at 1.5 µm voxel size.
Cross-sections through a wood sample scanned 875 nm voxel size.
3D render of a sand bubbler crab scanned at 8.9 µm voxel size.
Shell of a sea urchin scanned at 17µm pixel size.
Orthogonal slices through a mouse embryo (E16.5), scanned at 1.75 µm voxel size.
Volume rendered 3D model of a mouse lung vasculature and airways, scanned after chemical drying at 10 µm voxel size. A necrotic area can be observed in the centre of the left lung.
3D models of a bee head; scanned at high resolution after PTA staining. The right model is virtually cut to expose the internal structures. (sample from the University of Granada, Spain)
項目 |
仕様 |
利点 |
X線源 |
40 – 100 kV 10 W < 5 µm スポットサイズ(4 Wの時) |
メンテナンスフリーのシールド X線源 QC向けの高速スキャンまたは 4D XRM |
X線検出器 |
16 MP sCMOS 検出器 (4096 x 4096 ピクセル) | 最高の分解能を実現するファインピッチ検出器 |
試料サイズ |
直径 75 mm 高さ 80 mm |
小型から中型のサンプルサイズまでスキャン可能 |
サンプルチェンジャー (オプション) |
16 サンプル(25 mm 径) 外部アクセス |
無人のハイスループット分析 自由な大小サンプルの組み合わせ 測定を中断することなく、いつでもサンプルの追加/削除が可能 |
寸法 |
W 1160 mm x D 520 mm x H 330 mm 重量 150 kg |
どこにでも設置できる省スペースの卓上型システム |
電源 |
100-240V AC, 50-60Hz, 3A max. |
標準的な電源で十分な最低限の設置要件 |
Bruker XRMソリューションには、データの収集と分析に必要な全てのソフトウェアが含まれています。直感的なグラフィカル・ユーザー・インターフェースとユーザーガイド付きのパラメーターの最適化により、専門家および初心者を問わずサポートしています。最新のGPUを搭載したアルゴリズムを使用することで、データ再構築の時間を大幅に短縮しています。CTVOX, CTAN および CTVOLを組み合わせることで、モデルの定性・定量分析のための強力なソフトウェアとなります。
測定用ソフトウェア:
SKYSCAN 1272 – 装置制御、測定計画、測定
再構成ソフトウェア:
NRECON – 2D投影画像を3Dに変換
解析用ソフトウェア:
DATAVIEWER – 3Dのスライス検査および2D/3D画像登録
CTVOX – ボリュームレンダリングによるリアルな可視化
CTAN – 2D/3D 画像解析と処理
CTVOL – CADや3Dプリント用にエクスポートするためのサーフェスモデル(surface model)の可視化
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Documentation
ブルカーは、最初のお問い合わせから評価、据え付け、その後装置が寿命を迎えるまでの購入サイクル全体を通して、お客様に比類のないサポートを提供することをお約束します。
LabScapeの保守契約、On-Site、On-DemandおよびEnhance Your Labは、現在の実験室に適した保守とサービスを行うために、新しいアプローチを提供するよう設計されています。