実証されたパワー
特許取得済みsmartbeamレーザーを使用した小さな設置面積
ブルカーの実証された技術革新によって構築されたautoflex® maX MALDI システムは、世界中の科学者、分析化学者、研究者のための強力なツールになるように設計されています。
MALDI装置に不可欠な smartbeam IIレーザー
autoflex® maX の心臓部には、ブルカー独自のsmartbeam-II ソリッドステートレーザーが搭載されています。MSモードでは2 kHz、MS/MSでは200 Hzの速度で、バイオ医薬品スクリーニングに要求されるような短時間での分析を数分で行うことができます。smartbeam-II レーザーのイオン化効率によりサンプルの消費は最小限に抑えられ、複雑なサンプルであっても各ターゲットスポットからは高品質なデータが得られます。イオン化が非常に穏やかなため、MALDI MS イメージングワークフローによる分析後に組織サンプルを染色することもできます。様々なMALDIマトリックスに対応可能なsmartbeam-II レーザーは、長寿命で幅広いアプリケーションに対応します。
直感的なソフトウェアによりシームレスなソリューションを実現
autoflex® maXの価値と使いやすさの鍵となるのは、データ測定ソフトウェアflexControlとデータ分析ソフトウェアflexAnalysisを含むCompassソフトウェアスイートです。手動測定でも自動測定でも、これらのソフトウェアは高品質なデータの迅速かつ容易な測定をサポートします。さらにバイオ医薬品分析のためのBiopharma Compass®、ポリマー分析のためのPolyTools、MALDIイメージングのためのSCiLS™ Labなど、特定のアプリケーション向けのソフトウェアパッケージと連携して動作します。
容易なメンテナス
この幅広い実用性を備えた分析プラットフォームはラボの働き者です。イオン源のメンテナンスは、Perpetualイオン源のレーザーによるセルフクリーニングによってボタン一つで簡単に行うことができ、15分以内で測定再開の準備が整います。ブルカーのエンジニアによるリモートサービスは、迅速なトラブルシューティングとその場でのソフトウェアやファームウェアのアップデートをサポートします。
日々のQC 業務から探索および特性評価まで、autoflex® maX MALDI-TOF および MALDI-TOF/TOF システムは、困難なサンプルの迅速な分析のための汎用性と信頼性を提供します。
すべての FLEX シリーズ MALDI-TOF および MALDI-TOF/TOF システムと同様に、autoflex® maX は日々の運用において価値の高いデータが確実に得られるように設計されています。ダイナミックレンジの向上により、autoflex® maXのアプリケーションの柔軟性は強化され、幅広い質量範囲における多様な分子種の、より完全に近い分析結果をもたらします。
実験室に優しい小さな設置面積と、TOFからTOF/TOFへの現地でのアップグレードオプションを持ち、autoflex® maXは真の価値と多彩な分析をもたらします。そして、革新的で信頼性の高いソリューションをすべての実験室に提供するというブルカーのレガシーを継続しています。
広範囲な分子スペクトル解析
ブルカーのすべてのMALDI-TOF質量分析計は、幅広いm/z範囲に渡ってイオンを分析することができ、脂質やペプチドのような小さな分子から、100 kDaを超えるポリマーやインタクトなタンパク質まで、広範な分子の分析が可能です。PAN™ パノラマフォーカシングによりピーク分解能が維持され、autoflex® maX の新しい 10 ビットデジタイザーはダイナミックレンジの向上により、サンプル成分のより完全な分析を可能とします。このようなダイナミックレンジの拡大は、MALDI イメージングアプリケーションにおいて、組織などの複雑なサンプルに非常に重要なだけでなく、QC ワークフロー、ダイレクトTLC-MALDI、ポリマー分析など、あらゆるアプリケーションにも有益です。
強力なソリューション
高品質なデータとブルカーのソフトウェア スイート SCiLS™ Lab、BioPharma Compass®、さらに PolyTools とのシームレスな融合により、MALDI イメージング、タンパク質特性評価、工業用 QC、ポリマー分析、不純物評価、添加物評価のためのソリューションを簡単に使用することができます。
autoflex® maXを使用したMALDI-TOF MSのアプリケーションの柔軟性は、以下のような迅速な探索や特性評価ワークフローに完全に対応しています。
高効率で情報量の多いポリマー分析
MALDI TOF質量分析法は、ポリマー特性評価のための迅速かつ簡便な分析法であり、従来のゲル浸透クロマトグラフィーをはるかに超える詳細な情報と質量精度をもたらします。多くの場合、オリゴマー分解されたポリマーの質量スペクトルが autoflex® maX により得られ、当社の PolyTools ソフトウェアを用いることでモノマー単位と末端基を迅速に決定することが可能となります。
平均分子量(MnおよびMw)、分散度(Đ)、重合度、および結合した末端基の質量など、ポリマーの特徴的な数値も自動的に計算されます。類似したポリマー成分であっても、KMDプロットを利用することで簡単に区別することができます。
広い質量分布(Đ > 1.2)を持つポリマーなど質量計算が困難な場合であっても、autoflex® maXの広いダイナミックレンジは、強度の低いピークと広いポリマー分布を検出することで、より多くの潜在的価値のあるデータを導き出します。
迅速なバイオ医薬品の特性評価
バイオ医薬品の開発と生産では、迅速かつ根拠に基づいた意思決定を行うことで、初期開発から QC までのアプリケーションにおける時間とコストを削減することができます。クローン選別のための糖鎖プロファイリング、充填オペレーション中の迅速な ID テスト、さまざまな入荷品の品質管理を行うために、autoflex® maX を使用した迅速な LC フリーメソッドが開発されています。
15 分間の変性および消化プロトコルとautoflex® maX によるペプチドマスフィンガープリントを用いることで、抗体の同定を迅速に行うことができます。BioPharma Compass® ソフトウェアの専用スコアリングアルゴリズムは、リファレンスパターンライブラリとの比較を類似性スコアと赤黄緑の色分けによって表示し、 mAb 配列の一致を簡便に判定します。PNGase Fによって切断されたグリカンを使用して、すべてのタイプの抗体からのクローン選別とQCスクリーンを迅速に行うことができます。BioPharma Compass® 内で作成されるバタフライプロットにより、異なるmAbバッチのグリカンプールを迅速かつ視覚的に比較することができます。
研究用にのみ使用できます。臨床診断には使用できません。