MicroProbe

• 1 mm TXI MicroProbe：通常の5 mmプローブと比較して最大4倍の質量感度（同一試料量に対して）
• 1.7 mm TXI MicroProbe：最適な1Hおよび13C質量感度
• 優れた溶媒消去能
• 塩濃度の実質的な影響はなし
• discrete サンプルはチューブに密閉して保管可能
• サンプル調製のためのリキッドハンドラー（または，ロボット）を用いた自動化のオプション
• ¹H、¹³C、¹⁵Nチャンネル
• 全チャンネルで非常に短いパルス幅

サンプルチューブは、一般的な5 mm用スピナーに似たシャトルを使用して磁石に挿入されます。NMRチューブの高さ調整はプローブ内部で自動的に行われるため、手動で高さ調整をする必要はありません。このシャトルは、ブルカーのSampleCaseやSampleJetのようなNMRのオートサンプルチェンジャーに使用されています。

MicroProbeは、ディスポーザブルの1 mmの試料管を使用します。試料管は、充填後にシールできます。ガラス管には、プラスチック製のV字型のパーツが付属しており、5 μL（30 μL）の少量のサンプルでも、手作業で容易にサンプルを充填することができます。ガラス管上部のプラスチック製のパーツにデジタルバーコードが付いている試料管の場合は、各サンプルを一意に識別することができます。

サンプルの充填は手作業で容易に行えますが、SamplePro Tube^TM サンプル前処理ロボットを使用することで、一度に多数の1 mm(1.7 mm)試料管に充填でき、迅速で信頼性が高く、快適な充填が可能となります。試料管は業界標準の96ウェルプレート形式で配置されており、チューブラックはこの形式に対応した他の実験装置や保管装置と完全に互換性があります。また、SampleJetで直接使用することも可能です。

• 測定溶液中の溶媒量が少ないため、優れた溶媒消去が可能
• NMRチューブ径が小さいため、実質的な塩濃度の影響なし
• 全ての核種に対して、新たなアプリケーションが期待される非常に短いパルス幅が可能
• ディスポーザブルのチューブ
  
  • 充填用の漏斗でマニュアル充填、または自動充填が可能
  • サンプルを保護するためのキャップ
  • 二次元バーコードによる自動試料同定

量が少ないサンプルと重水素化溶媒のコスト削減

マイクロプローブの高い質量感度は、限られた量しか入手できない可溶性の高い化合物の研究に特に適しています。対象は天然物だけでなく、CSFやげっ歯類の血液や尿などの体液も当てはまります。TXIプローブは、生体試料で一般的に必要とされるあらゆる実験を実行することができるよう設計されています。

少量の重水素化溶媒ですむため、実験の全体的なコストを低く抑えることができ、溶媒消去が必要な場合には最高の性能を発揮するのに役立ちます。したがって、軽水素化溶媒で調製された量が限られる化合物ライブラリーの品質管理は、マイクロプローブを用いたNMR分光法で十分に確立されたアプリケーションです。

必要とされるサンプル量が少ないため、サンプルのイオン強度の影響をほとんど受けない短いパルス幅ですみ、尿のような塩類の多いサンプルには非常に魅力的なプローブです。

• 天然物
• 生体液（尿、血液、CSF）
• 化合物ライブラリーの品質管理
• 低分子有機化合物のルーチンスペクトル測定
• 溶媒消去
• 塩濃度の高いサンプル