minispec mq シリーズ

造影剤アナライザー

minispecは、MRI(磁気共鳴イメージング)用の「造影剤」として用いられる医薬品の緩和特性解析とバリデーションに使用できます。

TD-NMRによる造影剤分析

minispec造影剤アナライザーは、「MRIの造影剤」として用いられる医薬品の、水や脂肪の中のプロトンのNMR緩和研究に使用されます。造影剤は、造影剤を使用しないと判別が困難な組織間の磁気共鳴画像のコントラストを高めるために使用されます。特に、中枢神経系、消化器系、リンパ系、循環器系の軟部組織、肝臓、乳房、肺などの画像です。
造影剤の設計に成功するには、医薬品としての特性およびMRIとしての特性という、相反するものを同時に満たす必要があります:Mn2+やGd3+のような金属イオンが非常に良好な造影効果をもたらすとしても、「裸のイオン」の適用濃度では毒性があるため、キレートにする必要があります。
卓上型NMR装置であるminispec mqシリーズは、造影剤の特性評価とバリデーションにおいて、重要な役割を果たしています。その内容は、造影剤による脂肪と水のプロトンのT1およびT2緩和時間の短縮を試験することです。脂肪と水のプロトンが、MR画像の主要な部分です。

造影剤アナライザー

  • mq60 - 1.5 T 臨床MRI装置の磁場付近の緩和時間解析
  • mq40 - 1.0 T 臨床MRI装置の磁場付近の緩和時間解析
  • mq20 - 0.5 T 臨床MRI装置の磁場付近の緩和時間解析
  • mq10 - 0.23 T での緩和時間パラメーター測定用
  • mq7.5 - 0.17 T  での緩和時間パラメーター測定用
  • 高額なMRIの時間を有効活用
  • ボタン一つでT1、T2緩和時間解析のための全ての共通パルスシーケンスを操作可能
  • 置き場所を選ばない卓上型で、ラジオ波遮蔽の心配が不要
  • 冷媒不要の永久磁石
  • 容易なサンプルの取り扱いと測定
  • MRI装置と比較して魅力的な価格
  • 高価な造影剤の必要量はわずか

仕様

ブロードバンドRFエレクトロニクスを搭載した分光計

  • 測定周波数:2~65MHz
  • モジュレーター:0°, 90°, 180°, 270°のRF位相チャンネルを0.2°以上の精度で実現
  • 送信機:最大出力 300
  • ワット、リニアパワー受信機:直交検波による高感度デジタル位相検出、アナログ/デジタルパルスフィルター
  • プログラマー:12パルスチャネル、分解能20nsec
  • デジタイザー:12ビット、1ショットあたり32Kポイント

磁石ユニット

  • 利用可能な磁場強度:0.17 T、0.23 T、0.47 T、0.94 Tおよび1.41 T

プローブ温調オプション

  • 温度固定:35~45℃の間で固定された温度で、磁石加熱方式でサンプルチャンバーの温調
  • サンプル温度可変:+5~+50℃ (mq40, mq60)、-5~+65℃ (mq20) 、より広い温度範囲についてはお問い合わせください。

システム要件

  • 専有面積 :75 x 65 cm(WxD)
  • システム重量:~120kg、磁場で異なる
  • 使用温度範囲 18℃以上、28℃以下
  • 湿度:20~80%、結露しないこと
  • 電圧範囲:100~240VAC  周波数範囲:50~60Hz

オプション

  • 自動化 :オートサンプラーは、100以上のサンプルを無人運転可能。バーコードリーダーでサンプルの追跡が可能

LabScape

磁気共鳴および前臨床イメージング向けのサービスとライフサイクルサポート

ブルカーは、最初のお問い合わせから評価、据え付け、その後装置が寿命を迎えるまでの購入サイクル全体を通して、お客様に比類のないサポートを提供することをお約束します。

LabScapeの保守契約、On-Site、On-DemandおよびEnhance Your Labは、現在の実験室に適した保守とサービスを行うために、新しいアプローチを提供するよう設計されています。