リポタンパク質は、血液中の非水溶性脂質を輸送する超分子集合体です。リポタンパク質はアポリポタンパク質と結合することで、その構造と機能が決まります。
アポリポタンパク質は、両親媒性のリン脂質とコレステロールが埋め込まれた単分子膜であり、リポタンパク質の表面構造となることで周囲を取り囲む水に脂質を「隠して」います。コア部分は、主にトリグリセリドとエステル化コレステロールで構成されています。
このことから心血管リスク評価では、リポタンパク質クラスに特有のコレステロールおよびトリグリセリドの濃度が、血漿中の総濃度以上に重要になります。リポタンパク質のサブクラス化を進めることで、心血管リスク予測が改善される可能性があることが強く示唆されています。
この1H-NMR法を用いて、リポタンパク質関連情報を抽出することが可能になりました。
- 血漿および血清
- 主なVLDL、IDL、LDLおよびHDLクラス
- 6種類のVLDLサブクラスVLDL-1〜VLDL-6(それぞれ密度の増加およびサイズの減少に応じてソート)
- 6種類のLDLサブクラス LDL-1~LDL-6
- 4種類のHDLサブクラス HDL-1~HDL-4
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