DART-MS

リアルタイム直接質量分析 -
DART-MSより速く、
より多く分析

迅速かつ簡単に使用できるDARTテクノロジーにより、必要なときに必要な場所での質量分析を実現。
DART-MS

リアルタイム直接質量分析

リアルタイム直接分析は質量分析のための迅速かつ効率的なイオン化手法であり、他のメソッドでは良好にイオン化できない多くの分析対象物を含めて、固体、液体、気体の様々なサンプルをネイティブな状態で測定できます。既存の質量分析システムにこれを追加することにより、汎用性やスループットの向上、あるいは完全に統合された DART-MSソリューションへのアップデートが可能です。

DART-MSは、コンクリート、ヒト皮膚、通貨などの様々な表面上に存在する、農薬から医薬品までの多様な化学物質を検出することができます。大気圧で動作するため、必要なときに必要な場所で、ラボ内でも現場でも、サンプルを同定して結果を得ることができます。サンプル前処理が不要でシンプルなワークフローにより生産性が向上します。1サンプルであれば数秒、384ウェルプレートでも25分以内に分析できます。特定のアプリケーションに合わせてDARTイオン化およびインターフェースをカスタマイズできる柔軟性があるため、必要とされる現場で、様々な分野に価値をもたらします。

DARTとは?

DART-MSによる分析は気相でのイオン化メカニズムに基づいています。DARTイオン源では加熱されたガス流内に励起種が生成され、これが放出されることで一連の気相反応のカスケードが始まります。生じた反応イオンによって質量分析計の入口付近に存在する分析対象物が化学的にイオン化されると共に、高温によるサンプル脱離が促進されます。DARTイオン化プロセスでは、正イオンも負イオンも生じる可能性があります。

 

DARTイオン源内を流れる不活性気体が、コロナ放電によってプラズマに変換されます。静電レンズによりプラズマからイオンと電子が除去され、電子的または振動的に励起された長寿命の原子と分子のみが残ります。DARTイオン源の主な特長は次のとおりです。

 

    -  出口のグリッドがイオンと電子の再結合を防止し、電子源として機能することで負イオンが生成します

    -  ヒーターコイルにより、ガスがイオン源の出口オリフィスに向かうにつれて加熱されます

    -  絶縁キャップがプラズマチャンバー外側への高電圧の曝露を防止します

 

熱脱離装置

DART-MSに熱脱離装置を追加すると、サンプル抽出なしで10秒未満で検出できる高速かつ正確な「スワブ検出」測定が可能です。

DART-MSアプリケーション 

DART-MSは、よりスマートで効果的な運用を可能とし、社会的に重要な分野における安全基準を改善します。

 

研究用にのみ使用できます。臨床診断には使用できません。