Bruker 製 Nano-FTIR 分光装置 nanoIR3-s は,原子間力顕微鏡上に散乱型 SNOM (Scattering Scanning Near-field Optical Microscopy) とナノスケール赤外分光顕微鏡(AFM-IR)のシステムを統合した、新しい分析プラットフォームです。 光熱変換現象に基づく試料の熱膨張を分析する AFM-IR と,近接場光を利用した散乱型 SNOM,ナノスケール赤外分光分析において相補的な関係にある両測定モードを備えた nanoIR3-s は,ナノメートルスケールの空間分解能での IR スペクトル測定、ケミカルイメージング、そして、光学特性マッピングを実現し,有機材料から無機材料、生体試料、先端ナノ材料と幅広い材料の分析が可能となります。また,AFM 本来の機能として試料の表面形状やその機械特性を分析し,化学構造とリンクさせることも可能です。こうした総合的な材料評価により,これまで困難とされてきた微小・微量材料の分析を実現します。 本ウェビナーでは,Bruker 製 Nano-FTIR 分光装置の最新機種である nanoIR3-s について,その測定原理から装置構成,そしてデモ機での測定・解析の様子を交えて詳しくご紹介していきます。
横川 雅俊
ナノ表面計測事業部 アプリケーション部