アプリケーションノート -  磁気共鳴

錠剤の溶解

錠剤の溶解する様子は、磁気共鳴法を用いて評価することができます。磁気共鳴法では、in-vivoのイメージングを行い、局所的なスペクトルを得ることで定量・定性を行い、医薬品分子の拡散を追跡することが可能です。

錠剤は、医薬品の成分を適切な濃度とタイミングで目的の場所に供給するためのドラッグデリバリーシステムです。錠剤の溶解する様子は、磁気共鳴法を用いて評価することができます。磁気共鳴法では、in-vivoのイメージングを行い、局所的なスペクトルを得ることで定量・定性を行い、医薬品分子の拡散を追跡することが可能です。

錠剤の直交グラジエントエコー画像(軸方向、矢状面、冠状面)。錠剤をシリコンオイルに2時間浸漬した後、測定。
0.3%塩酸溶液(胃酸はHCl 0.5 - 1 %)での錠剤の溶解の様子を時系列で表示。画像測定の間隔は30分。画像はスピンエコー3D(FOV 14 x 14 x 14 mm3、分解能 109 x 109 x 109 um3、Micro5 1H 10 mm saddle coil)
2つの錠剤の3Dスピンエコー画像。画像では、均質性と空隙率の違いが確認できます。