ブルカーはナノインデンテーションとラマン分光法の組み合わせ分析手法をご提供します。この手法により、ナノインデンテーションによる得られるナノスケールの力学特性評価結果が化学構造に依存するものかどうかをシームレスに確認することが可能です。分子の振動状態をラマン分光法で分析することにより、「物質の分子指紋」を得ると同時にナノインデンテーションにより、「物質の力学特性の指紋」を得ることが可能です。また、In-situラマンマッピングをナノ力学測定前に行うことで、化学構造に基づいた力学測定箇所の正確な位置決めが可能となり、試験後に行うことで、塑性変形により生じる内部の応力分布を評価することが可能です。ラマンマッピングはin-situ SPMイメージング、モジュラスマッピング、導電性マッピングと同時に自動的に取得することもできます。
ラマン分光法アップグレードオプションは、ブルカーのすべてのトライボインデンターに搭載することが可能です。そのことにより、ナノ力学特性と化学構造情報を組み合わせてソリューションを得ることが可能です。これら2つの分析手法はエンコードステージの高い精度により、100nmの空間的相関性があります。ブルカーは様々なお客様のニーズにお応えするため、システムに様々なレーザー源や分光計を適用できるよう、製品設計にモジュール方式を採用しています。