ナノ力学特性評価と蛍光顕微鏡のコンビネーションにより、ブルカーは蛍光色素でマーキングした材料のナノインデンテーションを実現しました。ほとんどの標準的なナノ力学特性評価装置は、一般的な明視野の光学顕微鏡でサンプル表面を観察しています。しかし、複雑で不均一な材料の場合、その像からではすぐに測定したい箇所を見つけることが難しいケースがあります。蛍光顕微鏡を搭載することで、蛍光色素で材料のそれぞれの構成要素を識別するタグを取り付けた材料を観察、より正確で信頼性のある測定箇所の指定を可能にしました。
トライボインデンターが誇る高い精度のオートメーションステージシステムにより、ナノインデンテーションと蛍光イメージングを空間的に高い精度で組み合わせることに成功しました。幅広い蛍光塗料を用いて試料に様々なフィルターを設定し、蛍光顕微鏡で明視野観察を行うことで、ナノインデンテーション測定箇所を効率的に選定できます。