3D X線顕微鏡(XRM)

SKYSCAN 1273

大容量3D X線顕微鏡

全てに対応する卓上機

ハイライト

300 x 500 mm
収容可能な最大サイズ
床置きと同様の機能を備えた卓上システム
140 x 230 mm
検出範囲
高速スキャンが可能な大判フラットパネル検出器
130 keV
高エネルギー
幅広い種類のサンプルに対応

SKYSCAN 1273 – 大容量XRM

SKYSCAN 1273は、卓上型の装置による非破壊検査(NDT)の新基準を打ち立て、これまで床置き型の装置でしか実現できなかった性能を提供します。長さ500 mm、直径300 mm、最大重量20 kgまでのサンプルを測定することができます。

 

高出力で稼働する高エネルギーX線源と、高感度・高速読み出しの大判フラットパネル検出器の組み合わせにより、わずか数秒で優れた画質を得ることができます。

 

SKYSCAN 1273には、3D.SUITEが搭載されています。この総合的なソフトウェアは、GPUで強化された再構成機能、2D/3D形態解析、表面およびボリュームレンダリングの可視化を網羅しています。

主な特長

SKYSCAN 1273 の特長

大容量の卓上型

SKYSCAN 1273の大型サンプルチャンバーは、1台の検出器のスキャン範囲を超える大型のサンプルに対応しています。SKYSCAN 1273は、セクションごとにオフセットスキャンを行い、大判フラットパネル検出器をオフセット位置に配置することで、直径250 mm、長さ250 mmまでの大型の試料をスキャンすることができます。3D.SUITEソフトウェアが、自動で特大サイズの画像をシームレスにつなぎ合わせます。

SKYSCAN 1273 の特長

最新の検出器技術

SKYSCAN 1273は、最新のフラットパネル技術を採用した大判6 MP検出器を搭載しており、広いダイナミックレンジにより、非常に高いコントラストの蓄積画像を実現しています。また、高速フレームレートと最適化されたシンチレータの組み合わせにより、15秒未満という驚くほど短いサイクルで優れた画質を実現しており、理想的な時間分解型の3D X線顕微鏡となっています。

SKYSCAN 1273 の特長

In-situ ステージ

ブルカーのIn-situステージは全て、システムの回転ステージ経由で自動的に通信ができるよう設計されており、ケーブル接続の必要がありません。付属のソフトウェアを用いて、スケジュールされたスキャン実験を設定することができます。

ブルカーの加熱・冷却ステージは、室温より80℃高く、または30℃低く温調することができます。他のステージと同様に、余分な接続は必要なく、ステージを自動認識します。加熱・冷却ステージを使用して、サンプルを室温以外の条件で検査し、温度がサンプルの微細構造に与える影響を評価することができます。  

主要なアプリケーション

骨のアプリケーション

SKYSCAN 1273は、非常に大きなサンプルのためのマイクロCTスキャナーを提供することで、ブルカーは骨の研究分野で重要な役割を果たしてきました。SKYSCAN 1273では空洞のサンプルチャンバーの中に頭を入れることができます。そのため、骨の生物学者や歯科医だけでなく、恐竜古生物学者や考古学者、生検や整形外科で切除した検体を画像化する臨床医も「big microCT」をご利用いただけます。

  • 高さ0.5 m、幅40 cmのサンプル、直径25 cm、高さ25 cmのスキャン視野に対応しており、最大でヒトやネアンデルタール人の頭蓋骨にも対応します。
  • アルミニウム、銅、モリブデンのフィルターを使用した130 kVまでの印加電圧で、土壌や岩石に混じった化石を含む幅広い種類の鉱物化した生物学的試料にX線を当て最適なコントラストを得ることができます。
  • オプションの機械的試験と温度制御ステージにより、臨床や大型動物サンプルの生体力学的および整形外科的試験の可能性が広がります。
  • 総合的な3Dおよび2Dパラメーターによる骨形態測定(ASBMR nomenclature)、直径2~32 mmのサイズのBMDの校正基準を含むデンシトメトリーを備えています。

歯学

人の歯は、げっ歯類の骨より一回り大きい厚みとミネラル密度を持つため、適切なマイクロCTソリューションが必要です。SKYSCAN 1273はこのソリューションを提供します。小さな歯から大きな歯まで、鉱物性の骨化が進んでいる化石の歯さえ、難なく撮影することができます。SKYSCAN 1273は、この機能を使いやすい高エネルギーの卓上型装置で実現しました。

  • 3000×2000ピクセルの高速フラットパネルで、広い視野を確保
  • 高エネルギー感度の大型X線カメラにより、ほとんどの脊椎動物の歯や補綴物、インプラント材料の撮影が可能です。
  • 総合的な3Dおよび2Dのパラメーターによる骨形態測定(ASBMR nomenclature)、直径2~32 mmのサイズのBMDの校正基準を含むデンシトメトリー

植物および動物の生体学

木材はマイクロCTによる可視化で非常に優れた結果が得られます。木質管と師管の細部を可視化し、対比できます。マイクロCTによる組織密度の識別は非破壊的です。SKYSCAN 1273の巨大なスキャンチャンバーは、小さな鉢植えの樹木でも搭載してスキャンすることができます。幅広い種類の植物や動物のサンプルを、サンプル処理をほとんど必要とせずに可視化して分析できます。

  • 省スペースの卓上型スキャナーでありながら、大型の試料にも対応できる大きなスキャンチャンバーを備えているため、多目的研究に最適な装置です。
  • アルミニウム、銅、モリブデンのフィルターを使用した130 kVまでの印加電圧で、土壌や岩石に混じった化石材料を含む幅広い種類のサンプルにX線を透過させ、最適なコントラストを得ることができます。
  • バッチスキャンモードによるハイスループット分析では、複数のサンプルスキャンが可能であり、ダウンタイムの削減に効果的です。
  • morphometry、デンシトメトリー、3Dレジストレーション、セグメンテーション、高度な画像処理手法を含む総合的な3D画像解析機能を活用できます。

SKYSCAN 1273 の仕様

項目
仕様 利点
X線源

40-130 kV

39 W

メンテナンスフリーの密閉型X線源

QCまたは 4D XRM向けの高速スキャン
X線検出器

アクティブピクセルCMOSフラットパネル

6 MP (3072 x 1944)

優れたS/N比

巨大な視野
試料サイズ

250 mm diameter

250 mm height
卓上装置で巨大なサンプルをスキャン可能
寸法

W 1250 mm x D 815 mm x H 820 mm

重量 450 kg
どこにでも設置できる省スペースの卓上型システム
電源 100-240 VAC, 50-60 Hz, 3 A max.
標準的な電源で十分な最低限の設置要件

セット、スキャン、再構成と解析

Bruker XRMソリューションには、データの収集と分析に必要な全てのソフトウェアが含まれています。直感的なグラフィカル・ユーザー・インターフェースとユーザーガイド付きのパラメーターの最適化により、専門家および初心者を問わずサポートしています。最新のGPUを搭載したアルゴリズムを使用することで、データ再構築の時間を大幅に短縮しています。CTVOX, CTAN および CTVOLを組み合わせることで、モデルの定性・定量分析のための強力なソフトウェアとなります。

測定用ソフトウェア:
SKYSCAN 1273 – 装置制御、測定計画、測定

再構成ソフトウェア:
NRECON – 2D投影画像を3Dに変換

解析用ソフトウェア:
DATAVIEWER – 3Dのスライス検査および2D/3D画像登録

CTVOX – ボリュームレンダリングによるリアルな可視化

CTAN – 2D/3D 画像解析と処理

CTVOL – CADや3Dプリント用にエクスポートするためのサーフェスモデル(surface model)の可視化

Service & Support

LabScape

磁気共鳴および前臨床イメージング向けのサービスとライフサイクルサポート

ブルカーは、最初のお問い合わせから評価、据え付け、その後装置が寿命を迎えるまでの購入サイクル全体を通して、お客様に比類のないサポートを提供することをお約束します。

LabScapeの保守契約、On-Site、On-DemandおよびEnhance Your Labは、現在の実験室に適した保守とサービスを行うために、新しいアプローチを提供するよう設計されています。