SmartProbe™は、多核とプロトンの両方のチャンネルで最高の感度を提供します。多核チャンネルを大きな特徴として設計されており、プロトンおよび最も広範囲のX核に対する完全に自動化されたアプリケーションを可能にしています。
最大限の柔軟性のために、核種の切り替えやプローブのチューニングとマッチングは、ブルカーのATM™技術を使用して完全自動で実行できるようになっています。このプローブが提供するもう一つの重要な特徴は、1Hデカップリングで19Fを観測し、優れた品質の二次元1H-19F相関実験を実行できることです。この2種類の観測核には2つの別々のコイルが使用されるため、一つのコイルでダブルチューニングするタイプのプローブに見られるようなアーティファクトが避けられます。
高性能の Z軸グラジエントは、最高の直線性と最短のグラジエントリカバリー時間を実現するように設計されています。優れた線形を持つこのプローブは、反応制御、生物学的サンプル、体液などのサンプルに必要なプレサチュレーションまたはグラジエントパルスを用いることにより、優れた単一または複数の溶媒シグナルの消去を可能にします。 SmartProbe™は、低分子のルーチン1H NMR測定から、優れた溶媒消去能が求められるインバース実験を含む高度な研究まで、幅広いアプリケーションに理想的なプローブです。
SmartProbe のアプリケーション:
ホウ素は無機化合物や有機化合物によく用いられる元素です。デカボランのスペクトルは、プロトンデカップリングおよびデカップリング無しの11B-NMRスペクトルを示しています。二次元 COSY はわずか数分で測定されました。
50 mMキニーネの1D選択励起NOESY:各実験の所要時間は30秒
構造検証と構造決定には、全ての核に対して優れた線形と高感度を有する、高品質のスペクトルが必要です。どのようなアプリケーションでも最高の感度が得られるようにするためには、十分にバランスのとれたRFチャンネルおよび全てのコイルのB1均一性が一致していることが前提条件となります。優れた溶媒消去能により、生体分子やメタボロミクス研究のような水溶液試料を用いるアプリケーションが可能となります。
フッ素は多くの医薬品に含まれる元素です。必須の構造部位は、HOESY実験のような異種核NOE実験で検出可能です。フッ素はまた、有効成分の代謝研究や酵素ハイスループットスクリーニングを有利に進めるのに効果的な元素として用いられています。
(上) cytostaticum fluorurazilの19F-1H HMBC実験。相関はヘテロサイクルのプロトンに空間的に隣接していることを示しています。
(下)19F、1H HOESYとHMBC実験の比較。HOESYスペクトルはヘテロ環のプロトンと相関があるのに対し、HMBCはNHのプロトンと相関があることがわかります。
ブルカーは、最初のお問い合わせから評価、据え付け、その後装置が寿命を迎えるまでの購入サイクル全体を通して、お客様に比類のないサポートを提供することをお約束します。
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