プローブ

フローNMR プローブ

種類が豊富な高分解能フロー NMR プローブには、クロマトグラフィー用のLCプローブと、ハイスループットに特化したフローインジェクション用のFIプローブがあります。

ブルカーは様々な高分解能フローNMRプローブを開発してきました。

  • クロマトグラフィーピークに合わせて最適化されたフローセルサイズで、サンプル移送中の拡散を最小限に抑えるLCプローブ
  • ハイスループット分析を実現するために最適化されたフローインジェクション用のFIプローブ

どちらのフロープローブにもNMRフローセルが内蔵されており、以下のような利点があります。

  • RFコイルの形状と固定されたフローセルによってフィリングファクタが改善されているため、標準的なチューブプローブと比較して、より高いNMR感度が得られます。
  • 試料溶液そのものだけが交換されるため、分解能の調整は最小限、または必要がありません。
  • NMRチューブでの試料調製が不要になり、高価なNMRチューブを消費しません。

フロープローブとクロマトグラフィーシステムまたはリキッドハンドラーとのシームレスな接続により、サンプルをNMRプローブに直接移送することができます。このダイレクトトランスファーには以下の特長があります。

  • 試料のハンドリングを最小限に抑え、異物の混入や試料の分解のリスクを最小限に抑制
  • サンプル前処理からNMR測定の自動化を最も迅速に、最も高いレベルで実現
  • プローブを交換するだけで、標準的なNMR分光計をフローアプリケーション用に変更、または戻すことができます。プローブは数分で交換できます。

技術詳細

概要

  • 300~900MHzの磁場強度
  • 30, 60 および 120 µlのフローセル
  • NMRには SEI プローブと TXI プローブが利用可能
  • Z軸グラジエントおよびATMAを標準で使用可能
  • 全ての高分解能NMR分光計との互換性
  • 溶液と接する部分の材質は ガラス、ステンレスおよびPEEK™製

フローインジェクション(FI)プローブ

  • 内径の大きいキャピラリーを採用することで、背圧を最小限に抑え、高流速に対応
  • キャピラリーの内部と出口の温調機能付き

液体クロマトグラフィー(LC)プローブ

  • 低容量のキャピラリーによって、ボイドボリュームとピークの拡散を抑制