NMR装置

AVANCE NEOコンソール

NMR用のAVANCE NEOコンソールは、これまで以上に高速な制御、ダイナミックレンジの向上、柔軟性と拡張性の向上を特長としています。

高性能

高い柔軟性

パフォーマンス
AVANCE NEOコンソールは、より高速な制御と改良されたダイナミックレンジ、より優れた柔軟性と拡張性を提供します。
送受信
各NMRチャンネルは送信と受信の両方の機能を持っています。つまり各チャンネルがRFパルスの生成、送信、受信の基本構造を完全に備えた、独立した分光計となっています。
自動化
幅広いNMR装置向けのオプションがあります。

特長

先代のAVANCE III HDは既に最先端のNMR性能を提供していましたが、AVANCE NEOはさらに進化しています。より高速な制御、ダイナミックレンジの向上、高い柔軟性と拡張性を特長としています。

AVANCE NEOは「トランスシーブ(送受信)」原理を採用しており、各NMRチャンネルは送信と受信の両方の機能を持っています。このアーキテクチャは、装置構成やマルチチャンネルの運用において、最大の柔軟性を提供します。この新しいアプローチにより、マルチレシーブ実験が容易に実行できます。

周波数範囲が200 MHzから1.2 GHzまでに拡張され、セットアップと診断における様々な機能強化により、AVANCE NEOは、現在および次世代のNMR分光学者が選択する研究プラットフォームとしての役割を果たすことができるようになりました。

 

RF生成と検出をさらに進化
AVANCE NEOの最先端のRFパルスの生成と新世代のデジタルレシーバーには独自のトランシーバー技術が組み込まれています。各チャンネルには4つの独立したNCO(数値制御発振器)と1つのレシーバーが搭載されています。周波数、振幅、および、位相は12.5ナノ秒で同時に設定できます。各トランシーバーは1ギガバイトの波形メモリを搭載しており、非常に複雑なShapedパルスを含むパルスシーケンスを実行することができます。
レシーバーは1.852 GHzの中間周波数で動作し、1.25 GHz以上の周波数に対応できます。アナログ-デジタル変換器は、デジタルフィルタを施した最大7.5 MHzのスペクトル幅の測定に対応します。FIDは倍精度のデータで蓄積され、データのオーバーフローの可能性を排除します。

広帯域RFアンプの導入
AVANCE NEOは新型の広帯域アンプを搭載しているため、高周波数と低周波数用に別々のアンプを必要としません。このアンプは溶液のアプリケーション向けの標準的なもので、高周波領域では100W以上、多核の領域では500W以上の全周波数を完全にカバーします。さらに高出力のアンプは、固体NMRまたはイメージングのアプリケーション向けの装置構成で使用されます。

最適な感度と最小の摂動のためのHPLNA
HPLNAは、固体および溶液NMR実験の両方のために最大の性能を発揮するように設計されています。最新のGaAs技術により最高の感度を実現する一方で、斬新な4kWピークパワーのアクティブ送受信スイッチは、分光計の送信経路において完全なリニアリティを提供し、あらゆるNMRのアプリケーションにおいて、究極の選択励起実験のパフォーマンスを提供します。新しいAVANCE NEOエレクトロニクスとの組み合わせにより、複素数座標系を用いたチューニングとマッチング曲線を表示することが可能になりました。
適切に設計されたパッケージングとフィルタリングにより、HPLNAは電磁干渉の影響を実質的に受けないため、ハイビジョン方式やデジタル放送のテレビなどの不要な外部RFソースからの悪影響を回避することができます。これにより、最適な感度が得られると同時に、NMR実験室周辺のデジタル通信による妨害のリスクを最小限に抑えることができます。

ロック

Digilockは、最高速度のFPGA、最新のアナログ-デジタル変換器、デジタル-アナログ変換器を使用し、測定中に高速デジタル信号処理を行い、複数の溶媒ピークを持つ複雑な重水素化溶媒のロックを可能にします。 最新の高速コンバーターと高速デジタル信号処理により、このコンセプトは、より高い精度と外部RF干渉に対する耐性を備えた究極のパフォーマンスを提供します。 ブルカーの全てのクライオプローブに採用されている冷却された重水素用のプリアンプと組み合わせることで、前例のないロック感度と安定性を実現することができます。

SmartVTとSmartCooler
分光計全体の安定性とNMRプローブの性能にさらに貢献するSmartVTは、新しいSmartCoolerとともに、モジュール式のプラグアンドプレイのマルチチャンネル温度制御システムで構成された、ユニークで新しい温度可変(VT)アーキテクチャです。 SmartVTコントローラは、新しい気流モニタリングとレギュレーション機能を搭載することで大幅に強化されており、最大9つの温度センサーをモニタリングしながら最大4つのヒーターチャンネルを制御することができます。
新しいSmartCooler、ブルカーのNMRプローブ用の新しいVTガスプレコンディショニングユニットは、新しいSmartVTと組み合わせることで、NMRサンプルの温度を非常に正確にモニターして制御することができ、実験室の不安定性、例えばVTガス供給や毎日の温度サイクルに影響されないNMRスペクトルを得ることができます。
ロックと温度可変コントローラ間の直接通信により、NMR温度計のような機能や、選択された溶媒に対する温度制限のような安全機能が使用できます。

お客様の声

がん研究におけるNMR - ファビオ・アルメイダ教授
ドイツ・ハノーファーのライプニッツ大学でのNMRタンパク質研究
NMRの動向 - マイケル・F・サマーズ教授
ヤール・アンダーハウグ - NTNUのNMR研究所
アレックス・パインズ教授:磁気共鳴 - 無限のおもちゃ店

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