フラグメントベースのスクリーニング
TopSpinのフラグメントベーススクリーニング（FBS）ツールは、スクリーニングデータの取得、分析、レポート作成をまとめて行うことができるソフトウェアです。
TopSpinのフラグメントベーススクリーニング（FBS）ツールは、スクリーニングデータの取得、分析、レポート作成をまとめて行うことができるソフトウェアです。
フラグメントスクリーニングは、フラグメント創薬におけるリード化合物の探索に広く応用されている手法です。uMからmMの範囲の弱い結合親和性がこのフラグメントの特徴で、結合するリガンド、特に結合定数の低いリガンドを検出するためには、適切なリガンドスクリーニング法が必要です。
フラグメントスクリーニングには様々な生物物理学的手法がありますが、その中でもNMRは最もポピュラーな手法であり、次に続くのが表面プラズモン共鳴（SPR）です。NMRがリガンドの検出に理想的な理由は、NMRによるスクリーニングではスクリーニングライブラリーの品質管理が可能であり、このことからSPRやサーマルシフトなどの他の方法よりも優れているためです。
フラグメントベーススクリーニング (FBS) ツールは、取得から解析までのワークフロー全体を合理化することで、NMRの威力を活用します。すべての関連データ、実験タイプ、化合物ID、リファレンススペクトル、その他の情報が自動的に収集され、プロジェクトファイルに保存、さらに解析に必要な関連データが表示されます。
技術詳細
この新しいツールが、NMRによるフラグメントスクリーニングを大幅に簡略化します。
- ユーザーの操作をxmlファイルで追跡するため、複数のユーザーがデータセットを分析することができます
- Microsoft Excel形式での結果出力が可能です。
- Topspinの中に実装することで、スペクトル処理と分析を同時に行うことができます。プロジェクトの現在の状況は、その場でプロジェクトファイルに保存され、定義されたプロジェクトフォルダ内でスクリーニングツールを起動するたびに再読み込みされます。
- 対応するNMRデータ：水消去した1D 1Hスペクトル、1D 19Fスペクトル
- スペクトルタイプの自動認識：STD（Saturation Transfer Difference）、waterLOGSY、T2 および T1rho
