OMEGA 5は、様々なアプリケーションでガス濃度を自動、高精度、リアルタイムでモニタリングするために開発されました。19''ラックマウントに収納され、191℃まで加熱可能な5mの多重反射ガスセルを備えています。検出下限が低くかつ液体窒素が不要のため連続測定が可能な電子冷却MCT検出器を搭載しています。
高分解能オプションでは、最高1cm-1のスペクトル分解能で測定できます(標準:最高2cm-1)。このスペクトル分解能の向上は、赤外吸収ピークの干渉が強い複雑な混合ガス中であっても化合物の定性と定量を可能にするため、多くのアプリケーションで非常に有用です。
高圧オプションは、15 barまでの圧力(標準:2 barまで)でガス測定を行う機能を提供します(温度環境:30℃まで)。このオプションは不純物のような極端に低いガス濃度の検出や、高圧条件下でのガスの工業用オンライン測定に特に適しています。※日本では高圧ガス保安法により規制されています。
OMEGA5は、ガス分析ソフトウェアOPUS GAで操作します。このソフトウェアにより、350種類以上の化合物を校正なしで定量することができます。正確な定量のために、ガスの圧力と温度は分析プロセスを通して常に記録されています。
H2OとCO2の定量下限は、主にこれらのガスのバックグラウンド濃度の安定性に依存します。OMEGA5の密閉されパージ可能な光学系コンパートメントによりバックグラウンドにおけるH2OとCO2の変動が効果的に緩和されるため、H2O 10ppmのような低い定量下限値も達成可能です。
オプションのドライパス(DryPathTM )機能により外部からのパージガス供給が不要になるため、OMEGA 5はモバイルアプリケーションにも適しています。
パーマネントアライメントされたRockSolidTM干渉計は振動に強く、CenterGlowTM IR光源の寿命も長いため、メンテナンスなしで数年間データを取得できます。
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