コンパクト FT-IR

ALPHA II

ALPHA II は、設置面積が A4 用紙 1 枚分という、コンパクトな FT-IR 分光計です。 化学分析に使用され、原材料の受入検査をはじめとする品質管理や着目成分の定量分析などが可能です。

信頼できる結果

いつでも、どこでも。

コンパクト FT-IR のベンチマーク

あらゆるアプリケーションに対応可能な FT-IR

ALPHA II の紹介|製品紹介ビデオ
How to use the ALPHA II FTIR Spectrometer | Raw Material ID
ブルカーからのメッセージ

FT-IR 版アーミーナイフ!

ALPHA II は、定性および定量分析、原材料の検証、品質管理など、あらゆる業界と分野におけるすべてのアプリケーションに対応するマルチパーパスな FT-IR です。

ALPHA II 特徴:

  • コンパクトかつレジリエントなデザイン
  • ほぼすべての試料形状に対応
  • 堅牢・耐震設計 RockSolid™ 干渉計(寿命 > 10年)
  • 長寿命 CenterGlow™光源(寿命 > 5年)
  • 長寿命ダイオードレーザー(寿命 > 10年)
  • 直感的で快適な操作性のソフトウェア
  • 統合型タッチパネル PC オプション
  • 高湿度環境対応オプション

 

ALPHA II 特徴:

  • 様々な試料タイプに対応
  • 省スペース設計
  • 簡単メンテナンス
  • あらゆる作業環境に適用
  • 誰でも使える簡単操作
  • 新たなタスクにも柔軟に対応
  • 省エネルギー設計
ALPHA IIとは?

赤外分光分析をより身近に

使いやすさと効率性

ALPHA II の操作はとてもシンプル。制御・データ解析システムは、本体に統合されたタッチ PC、あるいは外付け PC からお選びいただけます。

OPUS TOUCH は、最小限のトレーニングで確実な分析結果を提供するソフトウェアです。タッチ操作型 PC との組み合わせにより、システム全体の設置面積がさらに削減され、装置の移動も容易になります。

外付け PC では、さらに豊富な機能の利用が可能で、熟練ユーザーにもご満足いただけるシステムになります。一般的な分析手順をガイドするワークフロー機能も備えており、FT-IR 初心者も確実にサポートします。

 

 

ALPHA II は、統合型タッチパネル PC をはじめ、あらゆるタイプの PC から制御が可能です。

 

体験版で機能をお試しいただけます。

 

RockSolid™システム

ALPHA II は、最も堅牢で信頼性の高いコンパクト FT-IR であると自負しています。これを支えるひとつが、アライメントフリー・堅牢耐震設計の RockSolid™干渉計です。

さらに、高い輝度を安定的に維持する赤外光源と、卓越した波数精度とスペクトル安定性を常に提供する長寿命ダイオードレーザー(特許、寿命 > 10年)も ALPHA II の高性能を支える技術です。

測定中に何が起こっても、安定した信頼できるスペクトルを常に提供します。どんなときも、毎日。

OPUS TOUCH 赤外分光ソフトウェアの詳細について。

 

デザインはアプリケーションに従う

ALPHA II では、固体、液体、気体など、あらゆる種類の試料の化学分析を簡単かつ効率的に実行することができます。貴重な絵画、宝飾用ダイヤモンド、ワインなども ALPHA II の代表的な分析対象です。

ALPHA II による分析の中核を担うのが、分析の目的に応じて簡単に交換ができる、QuickSnap™サンプリングモジュールです。豊富な種類からひとつを選ぶことで、ALPHA II を専用アナライザーにすることができます。

分析対象物や目的が変わった場合には?もちろんシステムを瞬時に適合させることができます。ALPHA II は常にアプリケーションに従えるよう、デザインされています。

 

Learn about OPUS TOUCH IR Spectroscopy Software.
アプリケーション

ALPHA II

ポリマー

高分子科学は ALPHA II が最も多く活用されている分野のひとつで、原材料の受入検査や完成品のテスト、あるいは表面コーティングの解析など、その応用範囲も多種多様です。ブルカーが新たに開発した、ポリマーとフィラーの識別・特性評価用メソッドも魅力的なアプリケーションのひとつです。 

ALPHA II による原材料の識別について。

 

 

工業生産および自動車産業

赤外分光法は、工業分野の各種のアプリケーションにおける決定的な分析ツールのひとつで、その使われ方もオフラインでの手動分析からインラインでの自動分析まで様々です。ALPHA II の応用範囲も、コーティング、使用済みオイル、完成品などの検査など広範にわたります。

このビデオでは、ALPHA IIを使って金属部品表面の清浄度をチェックしています。

 

定量分析

ALPHA II には、定量分析に最適な様々なアクセサリとツールが用意されており、水中油分、医薬品有効成分、軽水中重水、寄木張りフロアの残存アンモニア等、その対象も様々です。複数の定量メソッドと機能が、定量結果の報告と文書化までオペレータをサポートします。

FT-IR による軽水中の重水濃度の分析について。

 

薬物分析

TICTAC社の薬物分析用スペクトルライブラリには、従来の薬物だけでなく、新たに導入された薬物や違法な物質も含まれています。このライブラリーとそのアップデートに含まれるすべてのスペクトルは、ALPHAで記録されており、高いスペクトル品質を確保しています。ALPHA II は現場間の移動が容易であるため、警察や国境警備など、違法薬物を扱う政府機関にとって非常に有効なツールです。

ALPHA II による法科学・薬物分析専用ソリューションの詳細をご覧ください。


潤滑油および廃油

ALPHA II をはじめとする FT-IR は、オイルの品質管理に最適な分析手法です。すす、水分、混入燃料、分解生成物など、使用中の潤滑油の成分を把握することが可能で、潤滑油の交換時期を的確に判断することができます。これにより、エンジンや機械等の損傷と重大な故障を未然に防ぐことができます。

医薬品

ブルカーは古くから製薬企業のニーズを念頭に置いてソフトウェアの開発を行ってきました。最新の OPUS および OPUS TOUCH ソフトウェアは、ALCOA + の原則に従い、主要薬局方のすべてと 21CFR Part11 に 100 % 準拠しています。ローカルでもサーバーでも、ALPHA II はデータの整合性とセキュリティを保証します。

ALPHA II による入荷品の品質管理分析について。

 

教育現場

赤外分光法に対する最新のアプローチである ALPHA II は、教育の現場においても最適な一台です。オプションのタッチ PC は、学生の科学に対する興味と関りへ意識を高めます。堅牢性とメンテナンス性の高さも、化学教室における利点といえます。

ALPHA II で学生が簡単に結果を得る様子について。

 

食品飲料

ワインおよびその原料であるジュースとマストに関する信頼できる分析ツールとして、ALPHA II は世界中のワイナリーで使用されています。糖分やアルコール濃度はもちろん、その他の含有成分を簡単・迅速な手順で効率的に分析します。また、異物分析でも使用され、加工食品や包装食品の未知の混入物の成分を特定します。

ALPHA II によるワイン分析について。

 

美術工芸品および宝飾品

歴史的な芸術作品とジュエリーには、共通点がひとつあります。どちらも貴重であるということです。 ALPHA II は、歴史的な絵画や建物、アートワークの修復を目的とした分析に使われ、宝飾品の分野ではダイヤモンドやその他の宝石の真贋識別ならびにタイプ分類の手段として活用されています。

ダイヤモンドをはじめとする宝石類の FT-IR による分析について。


境分析

環境分野におけるアプリケーションのひとつに、マイクロプラスチック分析があります。ALPHA II では 500 µm 程度以上の粒子を簡単に分析することが可能で、特に高圧クランプ仕様のダイヤモンド ATR モジュールは高いスペクトル品質を保証します。さらに ALPHA II は、土壌やその他の環境汚染物質の分析と分類にも有効です。

OPUS 8.7  | ALPHA | 2021年Q3リリース情報

新機能:OPUSにPythonスクリプトインターフェイスを実装

Pythonスクリプトを作成・実行し、ユーザーベースのメソッドをOPUS上で直接開発することが可能になりました。これにより、ユーザーはPythonをベースとした独自の解析ルーチンを作成することができます。Pythonは、産業界や科学業界においてプログラミングの標準として広く取り入れられており、ユーザーは分析ツールセットを高度に制御することが可能になります。

  • 分光計ソフトウェアOPUSでPythonスクリプトを直接作成し、実行可能
  • アプリケーション専用の解析ルーチンを開発し、OPUSで使用可能

新機能:材料確認試験用クイックコンペア機能によるマルチ解析機能の拡張

OPUSのマルチ解析は、複数の解析方法を組み合わせ、段階的に実行することができる機能です。例えば、はじめに定性分析を実行し、その定性結果を元に、対応する特定の検量線を使用した定量分析を行うことができます。このマルチ解析機能で使用できる解析方法の1つに、材料確認試験に用いられるクイックコンペア機能が加わったことで、さらに便利に拡張されました。

資料ダウンロード

当社のFT-IR赤外分析装置とソリューションの詳細については、こちらから資料をご確認頂けます。

FT-IR アクセサリー

ALPHA II - QuickSnap™サンプリングモジュール

ワンタッチで交換が可能な QuickSnap™サンプリングモジュールにより、ほぼすべての種類の試料を分析することが可能です。ここでは、主なモジュールを紹介します。

 

ユニバーサルサンプリングモジュール

ユニバーサル サンプリング モジュールは、固体、液体、気体、ほぼすべての試料の分析に対応する、ALPHA II の透過測定用標準モジュールです。コンパクト設計ながら、多くの分光分析装置において標準的に採用されている2x3インチ型試料ホルダに対応し、錠剤ホルダや液体セル等の市販品について、ほとんどの製品をそのままお使い頂くことが可能です。

 

拡散反射モジュール

拡散反射法は、粉末試料、無機物、宝石、紙、繊維製品など、様々な固体試料の分析に有効な測定手法です。ALPHA II の拡散反射モジュールは、高い光学スループットと優れた操作性を両立させた設計で、短時間で高品位の拡散反射スペクトルを提供します。

 

Platinum ATRモジュール

Platinum ATR は、高い硬度と優れた化学的安定性をもつダイヤモンド製プリズムを採用した一回反射水平型ATR で、特に汎用性の高いモジュールです。モノリシックダイヤモンドプリズムをロウ付け法によってタングステンカーバイド製台座に固定することで、より高い耐久性を実現しています。また試料クランプには、指一本で試料への加圧が可能なフリップ方式と、より汎用性の高いダイヤル方式の2種類が用意されています。いずれの方式も、試料クランプを 360°自由に回転させることが可能で、測定からメンテナンスまで、高い操作性を提供します。

ガス分析モジュール

重要性がますます高まっているガス分析に対して、ブルカーでは OMEGA シリーズをはじめとするガス分析専用システムに加え、多用途の ALPHA II 向けにガスサンプリングモジュールを提供しています。測定対象成分の濃度に合わせて、異なる光路長のガスセルを装着することが可能です。ガス成分の凝縮を防ぐ加熱オプションも用意されています。

 

反射測定用モジュール

ALPHA II は、装置本体がどの方向を向いていても正常に機能するため、反射測定における自由度が非常に高いシステムです。とくにビデオ機能付き正面反射モジュールを使えば、切り出すことのできない大きな試料でも、表面状態を観察しながら、非破壊・非接触で FT-IR 分析を行うことが可能です。例えば、装置を天井画に向けて古代の絵の具の成分を分析したり、あるいは大型の樹脂成型品の前に装置を移動させてその表面を測定するといったことも簡単です。

 

多重反射水平型 ATR

多重反射水平型 ATR サンプリングモジュールは、ペースト、ゲル、液体の測定に最適なアクセサリです。多重反射による高い感度とハイスループット光学系は、とくに低濃度成分の分析に適しています。代表的なアプリケーションとして、医薬品製剤中の有効成分の分析や、タール/アスファルトの品質管理が挙げられます。詳細については、こちらのビデオをご覧ください。

Eco-ATRモジュール

Eco ATRは、コストパフォーマンスに優れる一回反射水平型 ATR モジュールで、高い光学スループットと広い測定面積が特徴のセレン化亜鉛 (ZnSe) プリズムが付属します。硬い物質および酸性成分を除くほぼすべての試料に適用が可能です。