建築業界におけるバインダーとしてのセメントは、何世紀も前から知られていましたが、今日ではこれまで以上に重要な役割を果たしています。セメントは文字通り、現代のインフラの基礎であり、レンガ造りや壁のバインダーとして、ビルの床のスクリードとして、そして橋、トンネル、港、その他の土木プロジェクトのコンクリートとして使用されています。
セメントやセメント製品に含まれる成分は、強度といった製品に求められる物理的要件を満たすだけでなく、セメント工場の経済性の確保や環境ガイドラインを遵守するために、注意深くモニターされなければなりません。
その中でも最も重要な元素の一つがナトリウム(Na)です。この軽元素は、セメント中に微量から数重量パーセントまで含まれています。そのため、分析上の課題はあるものの、迅速な分析が求められます。
この用途にパーフェクトに適合するのが、S2 PUMA Series 2のHighSense™ XP検出器です。軽元素の分析に対応できる設計のこの検出器は、軽元素であっても高カウントレートを実現する性能を備えています。強力な50 WのX線管と組み合わせることで、S2 PUMA Series 2は短い測定時間で優れた分析性能を発揮します。
CEMENT-QUANTは、ASTM C114およびISO 29581-2 / DIN EN 196-2に完全準拠した、セメント業界の原料、クリンカ、セメントなどのプロセス材料の分析を可能にするソリューションです。
S2 PUMA Series 2は、完全なオートメーションラボに統合することも可能であり、ベルトコンベヤーやロボットアームへの連結ができる唯一のベンチトップEDXRF装置です。そのため、EDXRF装置上でセメントプラントを動かすことや、より大型のWDXRF装置に対するコスト効率の高いバックアップソリューションとして使用することもできます。