結晶相定量分析
ルーティーン分析とプロセスコントロール
最新のDIFFRAC.DQUANTは、経験豊富な装置責任者から日常業務を行うユーザーまで、どなたにとっても理想的な解析ツールです。本ソフトウェアには、以下の分析法を設定するためのひな形ワークフローが付属しています。
検量線は常に対話形式で定義され、未知サンプルの測定終了後、シンプルなユーザーインターフェースでマニュアル評価するか、測定条件と組み合わせて自動的に解析が行われます。
DIFFRAC.DQUANTは直感的なグラフィカルユーザーインターフェースとワークフローガイダンスを組み合わせています。様々な分析タスクに対応したウォークダウンデータツリーがあらかじめ設定されています。
検量線と強度ドリフト補正はサンプルタイプごとに構築され、解析に適用されます。熟練ユーザーは、未知サンプルについて対話式インターフェースを用いて解析することも可能です。
定量に用いられる理論式は、濃度モジュールに格納され、検量線から瞬時に任意のレポートフォーマットに出力されます。
強度モジュールを使用することで、分析の柔軟性を最大限に高めることが可能です。標準搭載の数式エディタでは、得られたピーク面積に対して四則演算などの処理が簡単に行えます。これにより、ユーザー定義の強度補正、ピークオーバーラップの補正、または選択配向の影響を軽減するための強度の平均化などの機能を活用することができます。
DQUANTではユーザーの恣意的な解析への介在を防ぎ、完全に自動化されたデータ評価を行うことが可能です。ブラックボックス化された定量分析を好まないユーザーのためには、シンプルなユーザーインターフェースが用意されています。これにより、ユーザーは検証済みの検量線を読み込み、未知サンプルの測定結果を自動的に分析することができます。
未知サンプル評価用に検量線を修正する必要はありません。それどころか、関連するすべてのサンプルの測定結果が一度の解析実行で行われ、検量線プロジェクトファイルで定義されたレイアウトに基き定量結果が表示されます。
結果表示には複数の表レイアウトが用意されています。
これらの表には、異なるレベルの情報が含まれています。結果のプレビュー画面では、さらに編集したり、表計算プログラムに出力したり、印刷やPDF、XPSなどのドキュメント形式へ出力したりすることができます。
DQUANTはDIFFRAC.Measurement Centerソフトウェアパッケージの機能をフル活用し、定量分析を簡素化します。測定シーケンスにおいて、未知サンプル、標準サンプル、または強度モニターサンプルそれぞれに対して、測定条件と解析条件をサンプルIDとリンクさせることが可能です。
DQUANTでのデータ解析処理と結果の表示は、測定に組み込まれた自動処理、またはユーザーによる手動実行の双方が可能です。"Push-Button"が示すとおりボタンを押すだけの簡単な操作により、作業工数が簡略化されます。
バージョン2では、DIFFRAC.SUITE RESULTS MANAGERで高度なレポートを作成するために、拡張プロパティを装置データベースにエクスポートします。これには、フィットの目視検査、各フェーズの多数のパラメータの評価、モジュールの計算、限界チェック、複数サンプルのレポート用のグラフや表による結果の表示が含まれます。
さらに、RESULTS.MANAGERでクエリされたスキャンは、評価のためにDIFFRAC.DQUANTに直接渡すことができるため、RESULTS.MANAGERはデータの中枢となります。
バージョン | 現在のバージョン: DIFFRAC.DQUANT V2.0 | |
対応解析手法 |
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強度モデル |
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準拠 |
cGxP および 21CFR Part 11 |
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対応OS |
Windows 10およびWindows 11、(64ビット) |
無償メンテナンスアップデート
無償のDIFFRAC.DQUANTメンテナンスアップデートは、お使いの.DQUANTのバージョンを最新版に更新します。お客様の.DQUANTライセンスレベルに関係なく、最新のメンテナンスアップデートを www.brukersupport.com から無償でダウンロードすることができます。
ダウンロード手順
バグ修正
DIFFRAC.DQUANTを最新版にアップデートすることで、ライセンスレベルに関係なく、現在のバージョンだけでなく、以前にリリースされたバージョンのすべてのバグ修正が適用されます。DIFFRAC.DQUANTメンテナンスアップデートは累積的なものですので、すべてのバージョンにも適用することができます。
アップデートとアップグレード
DIFFRAC.DQUANTメンテナンスアップデートには新機能は含まれていません。新しいバージョンに導入された新機能を利用したい場合は、最新のDIFFRAC.DQUANTへの有償アップグレードが必要です。