E²M

E²M は、化学物質の迅速かつ信頼性の高い同定作業をさまざまな現場で実行できるように設計された、コンパクトで堅牢な移動式四重極 GC/MS システムです。E²M は、世界中で評価の高い EM 640 の後継機で、小型化と移動性の向上、そして何よりもさらなる性能の向上を実現しています。目的に応じて、据置での検知はもちろん、車両に搭載して移動中に稼働させることも可能です。

E²M は、簡単なサンプリング技術を用いて、土壌、水、大気などあらゆる媒体から有機化学物質を迅速に識別します。

E²Mは、脅威に関連するすべてのノビチョクの検出を可能にします。

ノビチョク製剤の検出は、蒸気圧が低く沸点が高いため、気相での検出が非常に困難であり、一般的に独特の困難を伴います。しかし、ブルカーの MM2 および E²M システムは、「標準的」とされる A-230、A-232、A-234 だけでなく、すべての脅威に関連するノビチョクをカバーし、実世界の複雑な試料の効率的な分析を可能にしました。

土壌中の PAH および PCB の検出

工業プロセスによって引き起こされる地盤の汚染は、汚染された周辺地域の人々の健康に影響を与える可能性があります。汚染の分布を把握するためには時間と費用がかかりますが、モバイル GC/MSシステム E²M では、揮発性化合物による地盤や土壌の汚染について、迅速かつ安価にモニタリングすることが可能です。

薬物の迅速な現場検出

薬物検出を目的とした簡易的な検査キットが警察や犯罪捜査局ですでに使用されていますが、一般的にこれらの検査はそれぞれの物質に固有の反応に限定されており、犯罪捜査に必要な薬物組成（配合物、副産物、前駆体、不純物など）に関する情報は得られません。複雑な混合物を確実に同定するには、GC/MS が最良の選択です。モバイル GC/MS システム E²M を使用することで、迅速かつ安価に薬物の検出と同定を犯罪現場で直接行うことができます。

あらゆる環境に対応するクラス最高の分光計

軽量・コンパクトなシステムは、機動的な分析を可能にします。わずか 37 kg で 43 リットルの容量を持ち、他の追随を許しません。

検出限界は、分析手順に応じて ppb からppm の範囲になります。例えば、吸着濃縮の場合は数 ppb 、大気のオンラインモニタリングでは 1 ppm レベルです。

実績のある技術と高い製造品質、そして革新的な真空システムなどの組み合わせによる E²M の高い性能と信頼性は、このクラスにおいては他の追随を許しません。

E²M 仕様

• メンブレンインレットを備える新世代の四重極型質量分析計
• 緊急対応やセキュリティ用途を念頭に設計
• 15万の化合物を収容するスペクトルライブラリ
• 現場での分析はもちろん、モバイルにも対応する堅牢設計