医薬品および食品分析向けの卓上型Fourier 80 FT-NMRの新機能

マサチューセッツ州ビレリカ - 2022年3月10日: Bruker Corporation (Nasdaq: BRKR) は本日、卓上型フーリエ変換 (FT) 核磁気共鳴 (NMR) 装置、Fourier 80 の新機能について発表しました。Fourier 80は特別なラボインフラや冷媒を必要とせず、グラジエント付きのプロトン検出のプローブで 200:1 という優れた ¹H 感度を提供することができます。新しい温度可変オプションは実験の柔軟性を向上し、また医薬品と食品分析用の新しいソリューションは、合成とプロセス制御の改善に寄与するものであり、より多くの研究室や分析室でNMRを活用しやすくなります。

Fourier 80にAdjustable Temperature（AT、温度可変）オプションが加わることで、25℃から60℃でのサンプル分析が可能となり、アプリケーションの幅が広がります。オプションのFourier 80 PALサンプルチェンジャーと全て互換性があります。

化学および製薬ラボ向けの新しいFourier 80反応プロセスモニタリング用のRxnLab™パッケージは、反応溶液のラインを温度制御することで熱損失を最小化、プロセス制御を最適化、また新しいFourier 80フローアクセサリーによる反応生成物のモニタリングが可能です。RxnLabはInsightMRソフトウェアをクリックするだけで操作できるため、NMRの専門家でなくてもバイオおよび化学製品生産の現場で卓上FT-NMRを使用することができます。Fourier RxnLabでは、フロー測定を行わない場合、標準的な5mm NMRチューブを使用することもできます。新しいFourier 80 GxP Readiness Kitは、21 CFR part 11に準拠した開発および製造現場のラボで必要とされる完全なGxP対応を可能にします。

トロント大学のAndre Simpson教授は、「私達はFourier 80を気に入っており、導入して以降、24時間365日稼働しています」と述べています。「この装置の特徴は、自分達で作成した全てのパルスプログラムを含む実験を我々の高磁場NMRシステムから（移管して）実行できる柔軟性です。Fourier 80は、低磁場でできることに革命を起こし、強力な研究ツールとして実際に確立しています。」

Fourier 80の新しい食品分析ソリューション、NMR Olive Oil-Profiling™ 1.0は、世界で最も偽装の多い食品の一つであるオリーブオイルの真正性と品質の分析を可能にします。Olive Oil-Profiling 1.0パッケージは、オリーブオイルの瓶詰工場、オリーブオイルの試験機関、サテライトラボに適しています。付属の高磁場400 MHz NMR FoodScreenerは、複数あるいは複雑な食品マトリックスの分析を行う民間の検査機関や公共の研究機関をサポートします。 

ブルカーのコンパクトNMRのプロダクトマネージャーであるVenita Decker博士は、次のように述べています。「新しいFourier 80の機能とソリューションは、ベンチトップFT-NMRの限界を押し広げるものです。温度可変オプションにより、分析化学者は、例えば、ある日は25℃、または37℃のサンプルを測定し、次の日は60℃のポリマーを測定することができるようになりました。これは、化学・製薬研究および品質管理における反応モニタリングに特に有効です。」

詳細は、Fourier 80のホームページでご確認ください。 

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