本webinarでは、様々な緩和時間測定のパラメーター設定と解析法について説明します。T1緩和測定する方法には大きく2つ、inversion recovery法(Torchia法)と saturation recovery法があり、設定が異なる部分を解説します。T2緩和測定は、固体NMRでも溶液NMRと同様にCPMG(Carr Purcell-Meiboom Gill)法で行うことができますが、パラメーターの設定値はかなり異なった値を入力する必要があります。溶液と固体でのパラメーター設定値の違いを中心に説明します。T1ρの測定では、スピンロック時間をあまりに長くすると装置にダメージを与える可能性があります。T1ρ測定を安全に測定するための考え方について説明します。緩和時間の解析法については、NMR測定用ソフトウェアTopSpin上で行う方法とDynamics Centerで行う方法を解説します。
1. 緩和時間測定
2. 分子運動解析
3. Dynamics Center
木村 英昭
ブルカージャパン バイオスピン事業部 アプリケーション部