高性能をその手に
卓越した性能とデザイン – BRAVOは原料確認や未知物質の同定など、あらゆるラマン分光のアプリケーションに選ばれるハンドヘルド型ラマン分光計となっています。
SSETM および DuoLaserTM
ラマン分光法による原料確認試験では、蛍光の影響で測定できない場合が数多くあります。BRAVOは、レーザ波長の温度変化を利用した特許取得済みの蛍光抑制機能であるSSETM(Sequentially Shifted Excitation)を採用しています。これにより、これまでのハンドヘルド型ラマン分光計よりも、はるかに広範囲の原料の測定を可能にします。また、DuoLaserTMによる励起(785 nmおよび852 nm)は、広いスペクトル範囲にわたって最高の感度をもたらし、極めて高い分析精度を実現しています。
レーザクラス1
BRAVO以外のハンドヘルド型ラマン分光計は、すべての動作モードでレーザクラス1に分類されているわけではありません。BRAVOはすべての動作モードでレーザクラス1に分類されており、レーザ安全教育、レーザ安全対策の制定、保護具などの特別な安全措置を必要としない、優れた安全性を提供します。そのため、BRAVOは、いつでも誰でも、柔軟に使用することができます。
物質を選択
測定を開始
結果を表示
スペクトル表示
OPUS TOUCH仕様のGUIとIntelliTipTM 認識を含む
定性・確認試験ワークフロー
ログインからすぐに、タッチ操作による直感的なワークフローと明確な指示でオペレーターを誘導します。結果は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)上にわかりやすく表示されます。BRAVOのGUIはブルカーの他の多くの装置とOPUS TOUCHソフトウェアのコンセプトを共有しており、共通の外観と一貫した操作性を提供します。
BRAVOは20,000以上のラマンスペクトルを含む豊富なライブラリに対応し、原材料の同定・確認試験(受入試験)のためのワークフローを提供します。お客様独自の測定データに基づくカスタムライブラリも簡単に設定できます。IntelliTipTMは、メソッド作成時に定義された正しい測定チップの使用を保証し、誤操作を防止することができます。
WiFiおよびイーサネット接続、PCからの操作とSyncService
測定結果やライブラリのデータは、WiFiまたはイーサネットを使用して、BRAVOとPCの間で高速かつ確実に転送することができます。オプションのドッキングステーションは、イーサネット接続に加え、装置または予備バッテリーの同時充電が可能です。また、日々のPQテストの標準試料(ポリスチレン)と測定チップ1個を収納できます。
OPUSソフトウェアを使用すると、BRAVOを測定パラメータを変更できる卓上型分析計として簡単に使用することができます。
BRAVO SyncServiceは、監査証跡や測定値を含むすべての電子記録を、BRAVOシステムから安全な保存場所に自動転送することを可能にします。
規制要件への準拠 – 常に最新の規制要件に対応(21 CFR Part 11、データインテグリティ、 米国・欧州・日本の各薬局方)
ブルカーの高性能システムは、最新の製薬関連規制に準拠したソリューションを提供します。性能試験およびバリデーション試験などのすべてのデータは、米国、欧州、日本の各薬局方や21 CFRおよびデータインテグリティを含むcGMPに準拠して収集されます。すべてのシステムバリデーション試験は、IQ・OQ・PQのテストフォームを含む包括的なバリデーション文書によってサポートされています。
BRAVOは、豊富なスペクトルライブラリを備え幅広いアプリケーションに対応できるハンドヘルド型ラマン分光計です。優れた汎用性と、快適でシンプルな操作性により、いつでもすぐに使用できます。
ラマン分光法は、原料の確認や未知物質の同定に理想的な方法です。BRAVOは包装用プラスチックやガラスなど(半)透明な包装容器の外側から測定することが可能で、原料の品質管理を効率的に行うことができます。そのため、開封が難しい物質も非接触で測定することが可能です。また、BRAVOのガラス容器アダプターを使用すると、褐色瓶を含む様々なサイズのガラス容器内のサンプルも簡単に測定できます。
麻薬
ラマン分光法の最も一般的なアプリケーションのひとつは、麻薬やその他の危険な物質の識別です。ブルカーの物質同定ワークフローは、TICTAC社の薬物分析用ラマンスペクトルライブラリとともに、世界中の施設で違法薬物のスクリーニングと薬物検出に使用されています。このライブラリは頻繁に更新され、新しいデザイナードラッグの同定に対応できるよう最新の情報を提供しています。
美術品および文化財
美術品や文化財の修復の分野では、例えば美術品を非破壊かつ非接触で分析することが課題となる場合があります。BRAVOは、作品の修復や不正行為の検出のために、顔料、鉱物、宝石を識別するための強力なソリューションを提供します。スペクトル範囲を170 cm-1まで拡張することで、より幅広い種類の顔料を分析することができます。分析対象物の位置決めが重要な場合は、BRAVO三脚マウントアダプターに取り付けることができます。
研究開発
BRAVOはハンドヘルド型の装置でありながら、ドッキングステーションやWiFiを介した遠隔操作のオプションによって、卓上型装置としての性能も実証されています。BRAVOの比類ない性能と、分光ソフトウェアOPUSとの組み合わせにより、研究や開発などの最先端のアプリケーションに使用することができます。
BRAVOには高い汎用性があり、様々な用途に合わせてカスタマイズされたアクセサリが用意されています。プラスチックバッグやガラス製バイアルなど、(半)透明な包装越しの測定に使用するバッグ用およびバイアル用チップがBRAVOの標準パッケージに含まれています。その他、用途に応じて設計された様々な測定用アクセサリも提供可能です。カスタム設計のアダプタにつきましては、お気軽にお問い合わせください。
バッグ用チップ(標準)
プラスチックバッグ越し、または固形物の直接測定用
バイアル用チップ(標準)
バイアル瓶越しの測定用
遮光シールド
外部からの迷光遮断用
可変焦点チップ
非接触測定や厚手の包装パッケージ越しの測定用
磁気着脱測定チップ
錠剤や少量検体の測定用
ガラス容器アダプター
様々なサイズのガラス容器のルーチン測定用
当社のラマン分析装置とソリューションの詳細については、こちらから資料をご確認頂けます。