【日産アーク x Bruker共催】NMRおよび原子間力顕微鏡で見るLiイオン拡散現象
~リチウムイオン二次電池の状態変化解析への適用~
全固体・液体リチウムイオン二次電池の開発や課題解決において、基礎物性の把握や状態変化を捉えることは非常に重要です。今回は、NMRおよび原子間力顕微鏡を用いて、
・電解質内部におけるLiイオンの拡散現象や充放電サイクルに伴う電解質の状態変化・電極材料の構造変化については、「NMRを用いた拡散現象の原理解説、実際の拡散係数の測定・分析および解析事例」を解説します。
・また、多角的分析の観点から、原子間力顕微鏡を用いたナノスケール電気的特性の応用事例も併せて説明します。
リチウムイオン電池の開発に携わる方、評価手法や拡散係数計測にご興味のある方など、皆様のご参加をお待ちしております。
<形式>
ウェビナー(オンラインによるWEBセミナー)
※ウェビナー配信サービスには「GoToWebinar」を利用致します。
GoToWebinar のインストールが可能なPC及びモバイル端末等をご用意をお願い致します。ご勤務先のセキュリティーポリシーによってはアクセスが許可されていない場合もございます。事前にIT部門の方へご確認願います。ご登録後にウェビナー参加詳細が書かれたメールが届きます。当日は開始10分前までに、メールに記載されたリンクをクリックし、参加します。(当日は30分前よりログイン頂けます。)
GoToWebinar システム要件はこちら▶ https://bit.ly/3sne6xl
<参加費>
無料
2022年7月20日(水)
13: 30~15: 10(日本時間)
※13: 00ログイン受付開始(※初めての方は接続テストのため早めにログインを頂けますようお願い致します。)GoToWebinar システム要件はこちら▶ https://bit.ly/3sne6xl
※ 同業企業様のご参加はご遠慮いただいております。予めご了承下さい。
13:30~14:00 『拡散係数の測定 ~NMRを用いた測定の原理と装置の説明~』
ブルカージャパン株式会社 バイオスピン事業部 畑中 稔
分子やイオンの並進拡散は、物質中に幅広く見られる現象で、物質の機能に深く関わっています。例えば、リチウムイオン電池の電解質中のリチウムイオンの移動しやすさは、電池機能と相関づけることが出来ます。また、拡散現象を観察することで、混合溶液の構成成分を拡散係数の違いにより区別することもできます。本発表では、拡散現象についての一般的な原理、NMRを用いた拡散係数の測定と解析、拡散測定用のNMRプローブについて説明します。
14:00~14:30 『電池開発をサポートするNMR活用事例の紹介 ~NMRで電池の内部を可視化する~』
株式会社日産アーク 物性・化学解析部 岡本 彰太 様
二次電池の開発において、各部材の基礎物性の把握や、サイクル特性、安全性や高寿命化に対する様々な課題の解決が求められます。 NMRでは電解液組成、拡散係数測定による基礎物性の把握に加え、サイクルに伴った電極中での様々な構造変化を調べることが可能です。 今回は二次電池でのNMRの分析で明らかにできる電極中のLi状態や、Liイオンの拡散現象、不動態皮膜(SEI)の解析事例などを中心に講演します。
14:30~15:00 『SPMを用いた二次電池アプリケーション ~ ex situからin situ電気特性評価~』
ブルカージャパン株式会社 ナノ表面計測事業部 寺山 剛司
LIB (Lithium Ion Battery)はスマートフォン、ノートパソコンなどの携帯用IT機器に利用されています。さらにカーボンニュートラルなどCO2削減に伴いEV(Electric Vehicle)などの動力源とし研究・実用化が進められています。走査型プローブ顕微鏡は10nm程度の探針を用い、高分解能で形状や電気・機械特性評価をすることができます。この特徴から走査型プローブ顕微鏡はLIBの様々な材料の研究開発に使用されています。本講演では ex situ から in situ 電気特性アプリケーションを紹介いたします。
15:00~15:10 クロージング