TD-NMRは高分解能のNMRと原理は同じですが、構造解析を行うのではなく、物性評価に多く用いられています。試料の前処理や、溶媒など必要なく、そのままの形で固体、液体問わず簡単に測定可能です。測定時間も数秒から数分であり、食品、材料分野で品質管理や品質保証の目的で多く用いられています。本WebinarではTD-NMRの原理から、用いられるパルス系列の説明、ハードウェア、ソフトウェアの紹介を行います。また測定の一連の流れについても紹介いたします。
本Webinarでは、TDNMR(時間領域NMR)の原理とハードウェア、ソフトウェアの紹介を行います。
TD-NMRは試料の前処理が不要で緩和時間が簡単に測定できる卓上装置です。TD-NMRを用いると試料の物性評価が可能です。物性から材料試料ではポリマーの架橋度や添加剤の量、劣化度合いなどの評価ができます。また、食品では油や水分量の定量が可能で品質管理や品質保証の分野で多く用いられています。TD-NMRがご自身の研究、業務に応用できないか,この機会に是非ご検討下さい。
原 英之
バイオスピン事業部 アプリケーション部1999年日本ブルカー(現・ブルカージャパン)入社。以来ESR及びTD-NMRのアプリケーション担当として、新規のアプリケーションの開発およびユーザのサポートに従事。グローバルESRアプリケーションチームとして高分子、材料系のESRを担当。学生時代はパルスESRによるタンパクの構造解析を行っていた。
阿部 孝政
バイオスピン事業部 営業部2013年ブルカー・バイオスピン(現・ブルカージャパン)入社。営業部に所属し、産業・医用分野向けの磁気共鳴装置の販売を担当。学生時代にはテルぺノイド類、その後も研究機関で低分子化合物とタンパク質のNMR構造解析・相互作用解析の仕事に携わった経験・知識から、技術的なサポートもこなす。